現預金があれば会社は潰れない

 上場企業にはCFO(最高財務責任者)がいるものの中小企業にその存在はない。
 上場企業よりはるかに脆弱な財務基盤であるにもかかわらずだ。
 中小企業のそばにいるのは税務の専門家である税理士だけだ。
 企業の存続は税務ではなく、財務=現預金にかかっている。
 中小企業の多くには財務の専門家がそばにいないから早期に潰れてしまうのだ。
 中小企業経営者の家庭で育ち、所長税理士として10数年間会計事務所を経営し、数多くの金融機関融資の現場で学んだ著者にしか提供できない、唯一無二の超実践的財務戦略の極意をここに公開しよう。
 本書は中小企業経営者のみならず、それを支える税理士及び会計事務所職員にも必携の1冊となるであろう。





株式会社みんなの財務
代表取締役・税理士

湯原 重之




決算書は資金調達のために作成するものだ

100年潰れない中小企業になる 最強の財務経営 超実践!

経営をするためには資金が必要でその大半は金融機関からの借入に頼っている。
金融機関から借入をするために必要な書類である決算書等は納税のためだけに作成していないだろうか。
税理士がその決算書の方向性を握っていないだろうか。
本書では決算書は納税のためだけでなく、会社が絶対的に存続するために必要不可欠な現預金を潤沢に保有するための手段としての借入に際し、金融機関から自社の状況を正しく評価されるための決算書とはどのようなものかという超実践的な解説をしている。
決算を納税のためとするとどうしても節税的な決算書になってしまう。これでは借入をしようとしても正しく評価されないのだ。