生産性を主眼に置き、
地域密着企業の特徴を捉え、
経営を全体最適する

 本書の「地域密着企業」とは、人、物、情報などの経営資源が、その地域に土着している企業のことです。
 地域密着企業の特徴の1つとして、「生産性」が著しく低いことが挙げられます。
 地方企業の場合、特定の経営テーマだけに注力しても経営がよくなることは少なく、経営全般を見渡し、「全体最適」を目指す必要があります。
 また、地方都市の会社の状態は、よくも悪くも、経営者の人間性そのものを表しています。
 したがって、「経営者の人生がよくなること」と「経営改善」はほぼ同義なのです。
 本書では、社長の心の問題にも触れながら、経営改善のノウハウをお伝えします。 





ロクシキ経営(株)代表取締役 

中邨 康弘




経営のよしあしは全科目の総合得点で決まる

経営者の人生もよくなる「地域密着企業」経営改善バイブル

「よい会社」とはどんな会社でしょうか。
あるいは、「よい経営」とはどんな経営でしょうか。
著者としては、「よい」という言葉について、次の2つの意味を込めて議論しています。
・良い(品質的に)
・善い(道徳的に)
ここで言う「良い」とは、業績や生産性の意味で使っています。
もう一方の「善い」とは、道徳的に正しいとか、社長や社員が幸せであるといった意味で使っています。
お金製造マシンとしての業績数字の側面だけでなく、社長や社員の幸福感なども含めての話です。
本書では、よい経営を目指すために、すべての経営要素の話題を取り扱い、総合的な施策を行うことを目指します。