一匹狼の探偵が前代未聞の犯罪に挑むミステリー

 アイデンティティをテーマにした小説は、過去に多くの作家によって書かれてきた。
 その中にはベストセラーと言える小説さえあるが、多くはファンタジーであった。
 本作は本格ミステリーとして、過去の作品とは一線を画す小説に仕上げられている。

 <Amazonレビューより>
 巧みな物語展開にぐいぐいと引きずり込まれ、最後に辿り着いた真相は、最先端のIT技術、医療技術に関連しており、私の想像力を遥かに超えるものであった。
 事件の真相が解明されると「今までには絶対あり得ない事件」そして、「今後起きうる可能性がある事件」に、新しい鳥肌が立った。
 多くの個性的な登場人物が出てきますが、何と言っても魅力的なのは主人公の私立探偵。





小説家

瞬那 浩人




愛情が生んだ異常な犯罪、複雑に絡み合う謎の行方は

下弦の月に消えた女

フィリップ・マーロウに憧れながらも、大きな差があることも自覚している探偵、竜崎隼はある青年から恋人、優子の失踪調査を依頼される。
最初は単純な人捜しと思われたが、竜崎は優子の過去と謎の行動に戸惑いを覚える。
そして、クラブ・ホステス時代の優子の客だった富豪社長を怪しいと睨む。
美貌の社長夫人は難病を患い、ある病院の特別室に長期入院していたが、優子の失踪と同時期に退院していた。
依頼人の記憶喪失、病院の特別室に絡む多くの謎、連続ストーカー殺人。
事件は複雑に絡み合い、ついに探偵までも襲撃される。
不屈の探偵、竜崎隼が辿り着くのは、犯罪の裏に隠された悲しい真実、そして、希望。
真の「消えた女」は誰だったのか?